のそ☆つぼ

　先日、パソコンに向かっていたM氏が、つぼやきました。
「最近さぁ、車椅子のマーク付けた車が、やたらと多いよね。
あれって、絶対になんともない普通のヤツが貼っているってことも
あると思うよ。」
私はあまり考えたことはなかったのですが、車を運転する機会の
多いM氏がそう感じるのなら、何かありそう・・・
そう思って、調べてみました。

　これが「車椅子マーク」。



正確には、国際リハビリテーション協会(RI)が決めた障害者によるアクセス
のための国際シンボルマーク（International Symbol of Access）というのだそうです。
このマークは、障害者が利用できる建築物・施設であることを明確に
示すためのもので、障害者が住みよい街づくりに寄与することを狙いとしているそうです。

　私は、このマークを貼っている車は、車椅子を利用している人が運転、
もしくは同乗しています、っていうマークだと思っていました。
そして、よくスーパーなどにあるこのマークのある駐車スペースには
このマークのある車しか駐車してはいけない・・・のだと。
たぶん、世間の多くの人の認識も、私と同程度のものではないでしょうか？
　
　でも、それは間違いだったようです。
このマーク、障害のある方が、車に乗車していることを、
周囲にお知らせする程度の表示であり、個人の車に表示しても、
道路交通法上の規制を免れるなどの法的効力はないそうです。
（「赤ちゃんが乗ってます」マークみたいなものと変わらないってこと？）
駐車禁止を免れる、または障害者専用駐車場が優先的に利用できるなどの
証明にはならないそうです。
そして驚くことに、誰でもホームセンターや100円ショップなどで
購入できるんだって(゜o゜)

　もちろん、車椅子を利用している人や体の不自由な人が「配慮してね」
というつもりで貼っているのならいいと思います。
しかし、
「このマークをつけていさえすれば、駐車場が混んでいる時でも
車椅子マークの駐車スペースに堂々と停めることができるぞ♪」
と考え、悪用しているという人間が、実際にいるそうなんです。
これが実際、ひそかに問題となっているそうですね。
車椅子を利用する人というのは、乗り降りするのに普通の
駐車スペース以上に広いスペースを必要とするものです。
そんな人たちのためのスペースが、一部の心無い人たちのために
塞がれているなんて・・・
「どうせ、停めている人も少ないし、混んでいるし、面倒だから
停めちゃえ！」
と、このマークの駐車場に平気で停める普通の車はもっての他ですが、
このマークを悪用して、堂々と駐車する偽装車はさらにたちが悪い
ですね(-_-;)
　こういう「人の良心」にある程度頼っているようなウヤムヤな状態では
もはやすまされないのではないかと思います。
福祉のことを考えるのなら、こういう部分の法規制をしっかりと
してほしいものです。

　私もよく知りませんでしたが、クローバーマークというのがあるそうですね。



2004年にできた、身体障害者が運転する自動車であることを
示すマークだそうです。
クローバーマークを表示している車に対しては、若葉マークに対するのと
同じ配慮が他の運転者に対して求められます。
でも・・・このマークも、誰でも買えるみたい・・・(-_-;)