2009年01月21日

「誰も守ってくれない」の試写会へ行ったのそ

 昨日は、「誰も守ってくれない」の試写会へ行ってきました。
ちょうど同じ日に、他の会場で「旭山動物園物語」の試写会もあり、
そちらも当選していたのですが、母に譲りました。
 同日に試写会があると大体どちらかに人数が偏ることが
多いのですが、こちらの方は、前の方が少し空席がありました。
(内容が重そうだからかな?)
私はちょっと意外だったけれど、「旭山~」の方は会場も小さいせいか
かなり立ち見が出たそうです。
結構、男性が多かったそうで・・・皆さん、癒しを求めてる?

☆    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆

「誰も守ってくれない」の試写会へ行ったのそ

 小学生姉妹刺殺事件の容疑者として、未成年の男が逮捕された。
その瞬間から、容疑者の家族は、マスコミや世間の目を避けるため警察の保護下に置かれることになった。
船村家はあっという間にマスコミと野次馬に取り囲まれ、ネット上では容疑者と家族のプライベートが晒されはじめた。
中学生の妹・船村沙織(志田未来)の担当を任された刑事・勝浦()佐藤浩市は、容赦なく追跡するマスコミや一般人の目を逃れ、ホテルや自宅アパート、友人のマンションを転々とするが・・・。

 脚本と監督は、「踊る大捜査線」シリーズの脚本を手掛けた、君塚良一。
第32回モントリオール世界映画祭最優秀脚本賞受賞作品。

(118分)

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 犯罪者の家族を保護するということも、警察の仕事なんですね。
あまり考えたことのない問題でしたが、最近はなにか事件があると
その背景が何もかもあっという間に調べ上げられてしまいます。
警察よりもマスコミのほうが情報が早かったりしますが、それよりも
早いのが、ネット上での一般人からの情報です。
そこでは、情報を多く持つものがスターであって、自分がどれほどの情報を
持っているかを、先を争って誇示したがります。
当然、対象者の身近にいた者ほど、プライベートには詳しく、昨日まで
本当の友人だと思っていた人たちが、いきなり対象者にとっての敵に
変わってしまうのです。
犯人が未成年者の場合でも、ネットで調べればあっという間に顔写真も
本名も、家族の名前さえわかってしまうのですから・・・。
もし自分がこういう立場になってしまったら・・・と考えると、恐ろしいですね。
 「犯罪者の家族に罪はない」
 「犯罪者になるような人間を放っておいた、その家族も同罪だ」
どちらが正しいとも言えない問題ですが、次々と他人のプライバシーを暴いて
いくことを生きがいにするような人間の姿が生生しく描かれていて
ぞっとしました。

 最近はすぐに当事者でない人が正義を振りかざして「謝ってください」と
言ってみたり、何かあると「連帯責任だ!」という詰め寄るようなことが
多いですが、私はこういう言葉は嫌い。
昔はこんなんじゃなかったと思ったけれど。
インターネットが普及してから、すごく便利にはなったけれど、
恐ろしい世の中になったものなんだなあと、改めて思いました。
しかし、今さらそういう便利なものがない生活というのも考えられない、
というのも事実なんですよね。

 兄が逮捕されてしまった少女役を演じるのは、15歳の志田未来。
先週からTVに出ずっぱりですね。
この映画はドラマ「正義の味方」の前に撮影されたようで、まだ少し
ぷっくりしていて、幼さが残っているような感じがしました。
先日TVで見たときに、監督が
「彼女には何の演技指導もせず、感じたままに演じるようにと言った。
まわりの大人たちには、未来ちゃんと仲良くしないようにと言ってあり、
孤独に耐えながらがんばる彼女の姿が痛々しかった。」
というようなことを離しておられました。
何だかすごくかわいそうですが、理不尽だと感じる彼女の行き場のない怒りが
すごくよく表現されていてよかったと思います。
これからも楽しみな女優さんですね。
 彼女を守る刑事役の佐藤浩市もよかったです。
彼の泥臭い演技はいいですね。
それでいて格好よく、こんな刑事さんに守られて逃避行なんてしたら、
私だったらホレてしまいそうです。
 補佐役の刑事の松田龍平も、、すごく存在感がありました。
とんがっていそうなのに、ナイーブな男・・・っていう感じ。
最近は弟の方が露出しているような気もしますが、兄も健在!でした。
この兄弟は、すごいなぁ。
 刑事が頼る女性役の、木村佳乃。
短い髪の毛も似合いますねー。
最近ますます艶っぽくなってきて、ちょっと前の色気のなさ・・・っていうのかな?
グラビアなんかにでてセクシーなポーズをとっても、なんだか痛々しい感じが
していましたが、ここのところ、大人の謎めいた女性役が似合うように
なってきましたね。
昔よりも好きです。


 今週の1月24日(土)にフジテレビ系で、スペシャルドラマ「誰も守れない」が、
放送されるようです。
この映画は「加害者側の保護」をテーマにしていますが、ドラマでは逆の
「被害者家族の保護」がテーマになっているようです。
映画より4ヶ月遡った事件ということなので、佐藤浩市と松田龍平の
コンビの活躍が楽しめそう♪
これを観てから、映画館へ脚を運ぶのもいいかもしれませんね。


のその感想・・・8点(10点満点で)

 テーマがテーマだけに、かなり暗くて、ちょっと気分が落ち込んでいるときには
よくないかもしれません(-_-;)
でも、時間の経過をを感じさせず、いい映画だったと思いますよ。

 
 ちょうど、ザジさんもこの試写会へ一人で行かれるとうかがい、現地で合流(*^。^*)
試写会後に二人でイタリア料理店「トスカーナ」へ。
楽しくおしゃべりできて、よかったー!
やはり、試写会は一人で行くより、誰かと一緒がいいのです☆

 今日は、「20世紀少年-第2章-」の試写会へ行ってきます。



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Posted by のそ at 16:44│Comments(0)映画
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