2011年12月24日

「聯合艦隊司令長官 山本五十六」の試写会へ行ったのそ

 先週、「聯合艦隊司令長官 山本五十六 ―太平洋戦争70年目の真実―」
の試写会へ行ってきました。
戦争ものはちょっと苦手なのですが、新静岡セノバの上の
新しい映画館へ行ってみたいというのもありましたので・・・。

☆     ☆     ☆     ☆     ☆     ☆
聯合艦隊司令長官 山本五十六 ―太平洋戦争70年目の真実―
(2011年・日本)

「聯合艦隊司令長官 山本五十六」の試写会へ行ったのそ

 昭和14年夏、日独伊三国軍事同盟締結をめぐり、日本中が
揺れに揺れていた。
締結を強く主張する陸軍に対し、海軍次官の山本五十六(役所広司)、
海軍大臣の米内光政(柄本明)、軍務局長の井上成美(柳葉敏郎)ら
海軍上層部は、陸軍の圧力や世論にも信念を曲げることなく同盟に
反対の立場をとり続ける。
彼らの反対する理由は明確だった。
日本がドイツと結べば、必ずやアメリカとの戦争になる。
10倍の国力を持つアメリカとの戦は何としても避けなければならない・・・
そして、三国同盟問題は棚上げとなり、山本五十六は「連合艦隊司令長官」
となるが、その頃世界情勢は急転し始めたのであった・・・

 真珠湾攻撃によって自ら開戦の火ぶたを切って落とす一方、
誰よりも戦争に反対し続けた連合艦隊司令長官・山本五十六。
日本を代表する海軍軍人として今でも広く知られているが、
その実像はあまり知られていない。
命を賭して戦争に反対した山本五十六が、何故自ら開戦の火蓋を切って
落とさねばならなかったのか・・・その謎が明らかになる。
監督は「孤高のメス」「八日目の蝉」の成島出。
(140分)
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 考えてみたら、私が中学生や高校生の時って、このあたりの歴史は
あまり詳しく学ばなかったような気がします。
私が興味がなかっただけなのかもしれませんが、人の名前を聞いても
ピンとこないし、軍服着ているとみな同じ顔に見えて、人の区別は
つかなくなるし、最初のうちは「最後まで退屈せずに映画を観続け
られるのか?」とちょっと不安になってしまいましたが・・・そんな
ことはまったくありませんでした。
登場人物はほとんど男性ですが、豪華なキャストで固められていました。
玉木宏の新聞記者や阿部寛の軍人の役も合っていて、最初は
「ああ、阿部ちゃんは軍服が似合うなぁ・・・
‘ハイカラさんが通る‘でも着ていたけれど、年を経たらまた違う趣が
あるし、こんなヒゲがいやらしくなく似合うのも阿部ちゃんだよなぁ・・・
うう、かっこいいぜ!」
なんて、少しやましい(?)気持ちで見ていましたが、だんだんと
映画自体に引き込まれていきました。
今のような、携帯電話もパソコンもない時代、それゆえの人的ミスや
行き違いもあったりして、こうして日本はだんだんと戦争の深みに
はまっていったんだ・・・という経緯がよくわかりました。
そして、時代が違うのに、今の日本の状態と、なぜか妙にダブる
話でした。
意見の割れる上層部、勝手な思いこみで上官の命令に従わない
部下、それが悪い方へ悪い方へといってしまう原因になったり、
伝達ミスで宣戦布告よりも先に真珠湾を攻撃してしまったり
(これはひどいですね)、人間のすることですから間違いはある
ものですが、結局は大勢の人命を失うような事態へとなってしまう・・・
山本五十六という人も、冷静に世界を見ながら、その都度
何とか軌道修正しようと努めるのですが、その力を存分に発揮
することができないまま非業の死を遂げてしまいます。
しかし、あの太平洋戦争で亡くなった人間の9割は、
山本五十六の死後になくなった・・・ということは、この人が
もっと生き続けていればこの戦争の結果もまた違うものに
なったのかもしれませんね。
 まぁ、後の時代の人間だからそう思うのですが、今の日本の状態も
もっと後の時代の人間が振り返って映画を作ったら、
どんな風になるんでしょう?
今の時代、この状態が正しいのかどうかというのは、誰にも
わからないことなのですから。
そして、日本の運命を左右するような要職に就いている人たちも
私たちと同じ、家族もいて、普通にご飯も食べて、たまには
間違いも犯す人間なのです。

のその感想・・・8.5点(10点満点で)

 今回は、どんな風に感想を書いていいのかちょっと悩んでしまい、
試写会なのにアップするのが遅くなってしまいました(-_-;)
うーん、私、感想書くの、下手だわ・・・改めて。
それに、もう今日から公開しているんですよね。
ごめんなさい。 


 あ、映画館の感想を・・・。
今回の試写会は、男性の方が多かったです。
そして、年齢層もいつもよりも高かったようです。
席は指定席で自分の好きなところをタッチパネルで選べるのはいい
ですが、実際に座るまでは自分の周りにどんな人が座るかわからず
周りを選べないというのがちょっと不安でした。
(いつも試写会へ行くと、男性の隣は肘掛を占領されたり、足を組まれて
邪魔に感じたり、窮屈な思いをすることが多いので、避けてしまいます。
男性方には失礼ですが、実際に多いのです。)
今回は男性が多いこともあり、私の座った席も両隣が男性。
あらら、と思いましたが・・・ここの席は、座席の両脇にドリンクホルダー付
肘があり、座席が一つ一つ孤立してる!
隣の人を邪魔に感じることもなく、広々と映画を楽しめます。
前の座席の人の頭で画面が見えないこともないし、前の席との間が
もう少しあいていたら、完璧!
シネコンだと、スクリーンもあまり大きくないのでは?と思って
いましたが、思ったよりも大きい!

・・・静岡東宝会館、同じ映画を上映されると、ちょっとピンチかも。
まあ、指定席が嫌いな人や、昔ながらの映画館が好きな人は
いますからね。
実は私も、混みすぎている映画館よりも、すいていて席も自由に座れる
方を選んでしまうのです(^_^;)


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Posted by のそ at 00:49│Comments(0)映画
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