2010年02月10日

「人間失格」の試写会へ行ったのそ

 昨日は「人間失格」の試写会へ行ってきました。
舞台挨拶があるというので混むかな?と思い、開場20分前には
到着したのですが、すでに長蛇の列!
もしかしてこれは・・・と思ったら、やはり舞台挨拶は、主演の生田斗真君!
わー!ジャニーズ生で見たのって初めて(゜o゜)
・・・と、まずは映画のお話から。

☆    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆
「人間失格」の試写会へ行ったのそ
 貴族院議員の父親を持ち、津軽では有名な資産家の御曹司・葉蔵(生田斗真)。
人間というものがよくわからない葉蔵は、作り笑いをこっそり練習したり、
体育の授業でわざと失敗をして皆の笑いを買う道化役を演じたりしていた。
 上京して高等学校に入った葉蔵は、遊び人の堀木(伊勢谷友介)や
詩人の中原中也(森田剛)らと出会い、酒や女におぼれる放蕩生活を送るようになって、
精神的に疲弊していき・・・

 1948年の発表以来、今なお現役の名作として若者から大人まで幅広く読みつがれている、
太宰治の代表作「人間失格」。
太宰治の生誕100年を迎え、日本映画界を代表するスタッフ、豪華キャストで遂に映画化に至った。
監督は「赤目四十八瀧心中未遂」で数々の映画賞を受賞した荒戸源次郎。
(134分)

 恥ずかしながら私、原作は読んだことありません(^_^;)
だって、あまりに暗い小説は読みたくないし・・・。
だから、原作と比べてどうとかは言えないんですよね。

 この主人公のどうしようもない男・葉蔵役は、生田斗真で
よかったんだと思います。
いい意味で御曹司っぽいというか、どんなに悲惨なことになっても
甘さが残っているところがいいのかな・・・悲惨すぎないのです。
彼の頼りなさ気な、迷子の子犬のような瞳で見つめられると、女達はみな
やられてしまうのです。
(ちょっと前に流行った消費者金融のCMのチワワ・くぅ~ちゃんみたい(^_^;))

名作なので、内容をご存知の方も多いと思い、以下、ネタばれあります。


 とにかく葉蔵はモテまくりで、自分が意識していなくても女性達を惹きつけます。

☆    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆
葉蔵をめぐる女たち

・常子(寺島しのぶ)
 夫に逃げられた、カフェの女給。
金のない葉蔵にタダで酒を飲ませるようになる。
葉蔵と鎌倉の海で心中をはかるが、彼女のみ死亡。
寺島しのぶは「愛の流刑地」といい、心中づいていますね。

・礼子(坂井真紀)
 葉蔵の下宿先の娘。
葉蔵を一目で気に入り、いろいろと世話をやくが、葉蔵からは
煙たがられる。
乙女な子。

・静子(小池栄子)
 夫と死別した、子持ちでバリバリ働く職業婦人。
仕事で行った堀木の家で葉蔵と出会い、一緒に暮らすようになる。
雑誌社に勤める彼女の紹介で、漫画とはいえ自分の絵で金を稼げるようになる。
小池栄子はドラマ「宿命」といい、バリバリキャリアウーマンづいてますね。

・律子(大楠道代)
 堀木達行きつけのバーのマダム。
バーの2Fに葉蔵をしばらく住まわせてやり、何かと気遣う。
肉体関係があったかは??
大楠道代はきれいでしたよ。

・良子(石原さとみ)
 律子のバーのそばのタバコ屋の娘。
純粋そうな彼女を気に入って結婚する。
しかし、彼女が他の男と関係を持ったところを見てしまい、大きなショックを受け、葉蔵は自殺未遂をおこす。
 この子は何だかよくわからなかった。
ちょっと説明不足ですね。

・ 寿(室井滋)
 薬局の女主人。
アル中でボロボロになった葉蔵に、「酒よりはマシだから」とモルヒネを渡し、あげくヤク中にしてしまう。
葉蔵が色仕掛けで薬を手に入れる。
キスシーンがエッチだった。
 室井滋は藤木直人ともドラマ「夜光の階段」で濃厚ラブシーンを演じていました。
その時の役と印象がかぶりました。
いい男づいていますね(*^。^*)

・鉄(三田佳子)
 故郷・津軽に住む、父親ゆかりの女性。
ヤク中の治療後、故郷に戻された葉蔵の世話をする。
母のように葉蔵の心を癒そうとする。
 三田佳子、久しぶりに見ました。
手の動きがエロかった。
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 私は、こういう男はごめんです!
女性達は見返りを求めることなく葉蔵につくします。
好きな男に尽くす女性の気持ちは理解できますが、働かない男(ヒモ)に
対する「この人は私がいないとダメなのよ」的な気持ちには共感できません。
働きすぎてボロボロになっている男性を見て「せめて私が大切にしてあげたい」
とは思いますが、仕事もしないで酒でボロボロになっている男性は、どんなに
美しくても軽蔑の対象にしかなりません。
こういう人を見ると、「男って、得だよね」と思っちゃう。
放っておいても、まわりが放っておかないタイプというか・・・
葉蔵は母性本能をくすぐるタイプなんでしょうね。

 豪華女優陣はもちろん皆魅力的ですが、堀木役の伊勢谷友介も
いやらしい男役でよかったし、中原中也役の森田剛もなかなかよかったです。
面倒があるたびに駆り出されるヒラメ役の石橋蓮司も、大きな存在感が
ありました。
キャスティングは、よかったと思います。
昭和初期の衣装もステキでした。

 と、こんな感じで、ストーリー的にはなんだか許せない映画ですが、
こういう原作なんだからしょうがないですね。
後味がよくないのも、仕方がないかぁ。

のその感想・・・8.5点(10点満点で)

 そうそう、この映画は、豪華女優陣のヌードシーンはありませんが、
斗真君のヌードシーンはありますよー(^_^;)
斗真ファンは必見な映画ですが、ラブシーンはあまり見たくないだろうなあ。


 生田斗真君の舞台挨拶のお話です。
会場は静岡市の「ミラノ1」。
結構狭い映画館です。
私は真ん中あたりの端の方に座れましたが、いつもの調子で行っていたら、
絶対に立ち見だったな!
小さい会場のおかげで、斗真君もよく見えました。
(熱烈な斗真ファンは、朝の7時半頃から並んでたんだって(゜o゜))
会場内は女性ばかり!さすがだー。
舞台挨拶は10分ほどでしたが、じっくり斗真君を堪能してきました。
身長、そんなに高くなさそうに見えたけれど、175cmあるんですね。
うん、確かにカッコいい(*^。^*)
 でも、彼は実物よりもTVや映画で観た方が映えるタイプだと思います。
以前舞台挨拶で見た金城武ほどの強烈な印象はなかったなぁ。
(金城武は、実物の方がステキでした。)
そんなこと言ったら、ファンの方に怒られるかもしれませんが・・・きっと私が年をとったのね(-_-;)
TVドラマ「花ざかりの君たちへ」の時は、小栗旬よりも斗真君の方が
好みだと思いましたが、今回の映画では、斗真君よりも伊勢谷友介の
方がステキだと思ってしまったし。
ははは(^_^;)
 そうそう「生田斗真(いくたとうま)」って、本名なんですね。
すごい・・・名前負けしてない!

 試写会が終わった途端、のそ妹から「舞台挨拶誰だった?」とメールがあり、
「トーマだよ。」と返したら、すぐに電話がかかってきて、
「トーマ、カッコよかった?!こういう試写会に誘ってよ!」
と言われてしまった(^_^;)
こういう試写会は、なかなか当たらないのだよ(-_-;)


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Posted by のそ at 17:56│Comments(0)映画
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