2010年10月02日

「十三人の刺客」を観てきたのそ

 先日、東宝系の9月中の株主優待券を使おうと、「十三人の刺客」を
観に行ってきました。
最初は「悪人」を見るつもりでしたが、テーマ的に暗そうだし、あまり
気の滅入るようなものはなぁ・・・と思っていたら、丁度25日から
この映画が公開されたので、これに決めました。
時代劇、好きですしね(*^。^*)

☆    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆
十三人の刺客

「十三人の刺客」を観てきたのそ

 舞台は、江戸時代末期の日本。
将軍の弟でもある明石藩主・松平斉韶(稲垣吾郎)は、生来の残虐な
性質で罪なき民衆に不条理な殺戮を繰り返す、史上最凶の暴君であった。
明石藩江戸家老・間宮図書(内野聖陽)が自らの死をもって斉韶を
諌めても、冷めた眼で間宮の家族をなぶり殺しにしてしまう。
そんな斉韶が明年に老中になってしまったら、幕府の、ひいては
国の存亡に関わると判断した土井(平幹二朗)は、斉韶暗殺を決断。
その役目を、お目付け役・島田新左衛門(役所広司)に命じた。
島田新左衛門は大事決行を前に、刺客集めに奔走する。
狙うは、参勤交代の帰国の道中!

 1963年に公開された、工藤栄一監督、池宮彰一郎脚本による映画
「十三人の刺客」のリメイク。
監督は、「クローズZERO」などの三池崇史。
(141分)
☆    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆

刺客の十三人はこの方々です。
島田新左衛門・・・役所広司
倉永左平太・・・松方弘樹
島田新六郎・・・山田孝之
三橋軍次郎・・・沢村一樹
平山九十郎・・・伊原剛志
佐原平蔵・・・古田新太
日置八十吉・・・高岡蒼甫
大竹茂助・・・六角精児
石塚利平・・・波岡一喜
樋口源内・・・石垣佑磨
堀井弥八・・・近藤公園
小倉庄次郎・・・窪田正孝
そして、途中で加わる山の民・木賀小弥太・・・伊勢谷友介

 主要なキャストが13人もいて、私、区別がつくのかしら?というのが
ちょっと不安でした。
おまけに、皆ちょんまげ袴で・・・と思っていたら、やはり最初のうちは
暗い色調で、長い名前の人がたくさん出てきて、セリフが聞き取りにくい
シーンもいくつかあったりして、ちょっとどういう事情でそうなったかというのが
わかりにくかったです。
やはり、面白くなってきたのは、刺客のメンバーが固まってきた
あたりでしょうか?
でも、人が多すぎて、結局区別がついたのは、上から6人と伊勢谷友介
だけでした。
(ファンの方々、ごめんなさい。私がアホなのです。)

 最初のシーンは内野聖陽演じる明石藩江戸家老・間宮図書の
切腹シーンから始まりますが、短刀を腹に突き刺し、そのまま横にグッと
割く時はグチョグチョと生々しい音がして・・・そこで「ダメかもー」と思った方は、
その後は観ない方がいいんじゃないかな?
かなり残酷なシーンがたくさんあります。
まぁ、人殺しをする映画ですから、そのあたりは覚悟してご覧下さいね☆

 吾郎ちゃん演じる 明石藩主・松平斉韶はとにかく冷酷で残酷で、
いつもの吾郎ちゃんのような感じでいながら「えー?!そんなぁ!」と
思うような非道な行いを眉も動かさずに次々と行います。
平和ボケした世の中に刺激を求めて残虐な行いをするけれど満たされない
・・・現代の凶悪事件を引き起こす若者のようですが、その舞台になっている
時代は、江戸時代でも平和な時期が長く続いて、武士といえども
人を斬ったこともないような人が大勢いた時代だったのですね。
江戸時代は250年以上も続き、さらに太平洋戦争終結の100年前の日本は
こういう世界だったなんて・・・戦後60年経ちましたが、この平和(と言える
と思う)な日本はいつまで続くのかなぁ・・・と、ふと心細くなりました。

 見所は、やはり大半の時間を割いている、斉韶襲撃のシーン。
映画史上最長といわれる50分もの長丁場です。
大人数の武士たちに、少人数で挑んでいくシーンは「300(スリーハンドレッド)」
を彷彿とさせましたが、なかなか迫力がありました。
特に、松方弘樹の殺陣は素晴らしかった!流れるような刀さばきは、別格です。
あの狭い空間に大勢の人間が入り乱れた中で、どれだけリアルな戦いを
表現できるか・・・ということが、よく考えられていたと思います。

 山田孝之はもともと好きでしたが、やはり輝いていました。
そういえば、最近彼がTVのトーク番組に出たときのこのヒゲ面

「十三人の刺客」を観てきたのそ

この顔を見たときは、すごく驚きました!
てっきり、この映画の為かと思いましたが、10月から始まる連続ドラマ
のための役作りだったんですね。

 あと、伊勢谷友介演じる山の民・木賀小弥太。
なかなかこの人がでてくる場面はおもしろくて、この重苦しくなりがちな
映画の中息抜き的な存在でしたが、最後はあれっ?という感じ。
なんだかスッキリしませんでしたが・・・この不思議な男を題材に
映画が1本作れそうですね(笑)

 「斬って、斬って、斬りまくれーっ!」
島田新左衛門のこのセリフが象徴する通り、斬って斬って斬りまくる映画です。
平和な世の中に、この時代の男たちは、実は戦いに飢えて
いたのではないかな?と思いました。

のその感想・・・8点(10点満点で)


 この映画は、ちょうどいい上映回がなくて(15:25の後が20:25なんだものー!)、
仕事を終えてから行くと、どうしても20:25の回になっちゃうんですよね。
おまけに長い映画だから、終わったのがもうPM11:00近く。
公開間もない映画だし、PM8:00すぎはレイトショー割引で1,200円で観れて
いいかもしれませんが、劇場側は、もうちょっと上映時間を考えてほしかったなぁ・・・。


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Posted by のそ at 00:44│Comments(0)映画
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13人VS 300人という数の差はちゃんとあって、斬っても斬っても次から次に敵が出て来るし、斬り合いがいちいち長い。とにかく長い。時代劇はド派手な大立ち回りがなくっちゃという方、「...
『十三人の刺客』お薦め映画【作曲♪心をこめて作曲します♪】at 2010年11月01日 02:53
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